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万年筆
インク
ボールペン・その他


万年筆




 一時期、文房具にはまっていて、いろいろ買いました。
 最近、文具熱再発で、ちょこちょこ買っています。
 写真はペリカンのM250カランダッシュのアンモナイトです。
 インクの話は長くなるので別途

ペリカン M250(Mニブ) / P200怪

 はじめて購入した万年筆(モリタ万年筆)。
 安っぽいデザインも、ずっと使っていると手頃な軽さ(14g)もなじみ、妙に愛着が沸く不思議な製品です。

 しかし2年ぶりぐらいに使おうとしたら吸入部分が故障、その他の修理をあわせて見積もり8000円。購入時が10000円ほどだったため見送り、これを期にまた万年筆を探しはじめました。
 M250は後日、ペンクリで「ペン先の状態が極めてよいので修理したほうがよい」とのアドバイスを頂きましたが、結局、実はニブユニットが違う規格なのを知らずにP200を購入してしまい、強引にニブを移植して大変でした(汗)。
 宍倉さんのIrSunriseで使える状態にまで調整していただきました。

セーラー プロフィットスタンダード (MFニブ)

 M250の修理見積もり期間に近鉄百貨店で購入。
 シャープでキレがあるけどカリカリしない心地よい書き味でお気に入りの常用品でしたが、何度かペン先を当てたりして不調に汗
 調整はIr Sunriseで2回、さらに仲谷先生に見てもらいました(2015.6)。仲谷先生に見てもらったときは、
「これ、前は誰に見てもらったの?」
「宍倉さんです」
「あーキレイに研いでるね。師匠(川口先生)に似てきたねー」
「微妙に角度によってひっかかりがあって。こういうペンだということなら諦めようかとも思ってるんですが」
「諦めるの? いいよ、諦めるんだったら持ってかえってもらっていいよ笑」
 そんな会話しながら、いろいろ調整してもらい、びっくりするぐらい書きやすくなりました。無料でしてもらうお仕事ではないです汗。多謝。
 軸の軽さ短さはやはり気にはなるので、上位モデル(*)も追加予定。

(*)
 ・プロフェッショナルギア(Σ) 約22g (F/M/B)
 ・プロフィット21 約22g (EF/F/MF/M/B/ズーム)
 ・プロフェッショナルギアΣスリム 約17g (F/M/B)
 ・プロフィットスタンダード(21) 約17g (EF/F/MF/M/B/ズーム/ミュージック)
 プロフェッショナルギアΣ(細字)と、プロフィット21(中字?)は試筆したことがあり、いずれも衝動買いしそうになる書きやすさでした..。


カランダッシュ マディソン2 (Fニブ)


 新品を半額で入手(阿倍野ハルカスの丸善)。フローが渋めだったので購入後、グランフロント大阪で開催されていたペンクリへ(2014.6.8.; 宍倉さん)。ものの1分ほどの調整で書きやすくなりました。
 万年筆としては軸が細く、また表面がやや滑る欠点があります。一方で、金属製のために重量があり、ペンを紙に当てたときに金属的な振動が手に感じられるのが面白く、独特な書き心地です。考えれば、ペン先の感触は軸を伝わって手に移るわけで、軸の素材の影響は大きいはずです。
 ほんとに18kなのかというぐらいのガチニブ系。ニブサイズはパイロットの3号よりさらにもうほんの少し小さいぐらい。
 強引に他社カードリッジを入れていたせいか首軸にトラブルが生じ、本国送りにて修理してもらいました。

プラチナ #3776 センチュリー

 書き味も良くて快感、しかも安い。速記にも向きます。本体重量20.5g。
Bニブ(シャルトルブルー)
 アマゾンで購入。フロードバドバだったので、他のものとついでに調整依頼。計3回の調整を経て、当初気になっていた書き出し掠れも少なくなり安定しました。書きやすいですが、ややスタブ的な筆致が気になるところ。
Fニブ(ブルゴーニュ)
 書きやすいFニブを発見して衝動買い(大和八木近鉄百貨店)。シャープでキレのある字が書けます。
 いまは軟細も欲しいなと思っていますが、軸のカラバリが少ないのもあり見送り中。
 調整は何度かやってもらいました。現在のところ最後は2014年年末に川口ドクターにしていただいた調整、これが一番しっくりくる調整で非常に快適です。
 別に当たりだと思った黒軸のFニブも追加購入(堺東高島屋)。

Mニブ(ブラックダイアモンド)
 京都の伊勢丹(2015.6)。パイロットでいうとFMニブぐらいの細さ。FともBともまた違う書き味で、一番無造作に書けるのは案外このM。

プラチナ 14kスタンダード (Mニブ)

 大昔に購入して紛失していたものをたまたま発見。某巨大掲示板情報により分解洗浄。インクが出る鉛筆で書いているような書き味。修理調整済み。そっくりな形状のパイロットセレモとは全く違う書き味です。

ウォーターマン ロレア (Mニブ)

 安い鉄ペンのわりに綺麗なデザイン。キャップが経年劣化で緩くなってきました。Ir Sunriseにて調整済み。もう廃盤で交換部品もないので大事にしてくださいとは宍倉さんの言。ガチニブですが、スラスラ書きやすいです。

ペリカン ペリカーノジュニア

 たくさんの感想がネット上にあり、ほぼ同感です。書きやすい、太い..etc。筆圧かけてガツガツ書く感じのペンです。中字ぐらいのものがあれば最高なんですが..。分解中に壊してしまいました。作りはわりとモロいです汗

ペリカン th.Ink

 1本目は4本ほどからフローが渋めなものをチョイスしたのでけっこう細め、カクノのMぐらい。いまのところ色はさほど濃くは出ませんが、書き味は柔らかくて悪くないです(ただし腰がないという気もする)。キャップがお尻に刺さりにくいのが微妙。
 現在2本持っています。2本も買うものではないですが...。相性が良いと感じた、ダイアミンのマタドールと、R&KのAlt Goldgrunを入れています。

ペリカン ツイスト

 プレゼントでいただいたもの。ペリカーノジュニアをすでになくした状態なので比較ができませんが、ニブはth.Inkよりは太め、私の個体だけかもしれませんが、カリグラフィーチックでth.Inkとは被らない面白い書き味です。インクのベストマッチングはまだ見つけておらず。密閉性がやや弱い点は注意。コンバーターさしてるからかも。th.Inkよりはるかに乾くのが早いです。

パイロット kakuno(F,M)

 Fを3本、Mを2本購入。Fの1本は珍しい?不良個体で廃棄。FとMかは選びがたい。
 インクの蒸発が殺人的に早いので、キャップの穴をアラルダイト(エポキシ接着剤)で塞いでいます。

パイロット コクーン(F)

 ダイアミンのDragon RedをFニブで試してみたかったので購入。白軸のタイプ。店頭で試筆してから買いました。
 綺麗ですが表面のツルツルがやや持ちにくい。書き味的にはkakunoと基本的には同じですが、コクーンはニブの金属的な感触がそのままボディを伝わってくるので、人によってはkakunoのほうが書きやすいという人もいるかと思います。

 

パイロット セレモ (Mニブ)

 モリタ万年筆で購入。パイロットで最も安い金ペン。柔らかいニブです。ちょっと極端にいうと毛筆の細筆で書いている感覚。
 軽すぎる軸も取り回しがよく書き味も楽しいのですが、どうもフローが悪いので、メーカー修理に出しました。1週間ほどで帰ってきて、フローが改善されました。Mニブですが、#3776センチュリーBニブぐらいの太さがあります。
 プラチナの14kスタンダードと見た目は酷似しています。これもペン先が乾燥しやすいので、毎日使うような色をいれておきたいところ。

パイロット グランセ (FM,Fニブ)

 最初にFMニブ(京都大丸)、その後、Fニブでいいのが見つかったので追加(堺東高島屋)。Fニブはエルバンのカーマインを入れるために買いました。
 いまのところ私はカスタム74よりグランセのほうが筆記感は好きなようです。ただし細軸なのでその点で持ちやすさには差はあります。
 FMのほうにはヴィスコンティのブルー。
 FMも試筆時点で相当気に入った個体でしたが、Fの個体はそれを上回る書きやすさでした。グランセは、印象ではカスタム74よりはバラツキが少ない気がします。

パイロット カスタム74 (Fニブ)

 大阪難波の高島屋で購入。2014の限定色で、通常品とは異なり、ニブにロジウムメッキがされています。ヘリテイジ91などと互換性があります。74のFニブは購入にいたるまでに20本以上は試筆しまた。ばらつきが少ないといわれていますが、私的にはけっこうなバラツキがあると思いました。少なくとも私の書き方ではそうです。
 購入したFニブはガリガリ感がなくスムーズでしたが、やはりフローはかなり絞られており、色の出方が薄いです。しかしそのぶん、濃淡が出やすいのが面白いです。ドバドバフローにしてしまうと、書きやすくはなるだろうけど、品がなくなりそうで、絞られたフローのものもいいなと思いました。しばらく慣らし運転をする予定。インクは最初、Ir SunriseのHarmony Green(≒セーラーのみるあい)を入れました。プラチナ#3776に入れたときとは全く違う、エルバンの淡い緑のような色の出方でよかったのですが、手持ちで色が被るので次はダイアミンのトワイライト。しかし発色が薄いわりに陰気な印象だったのでパス、その後、アウロラのブラックいれました。
 フローが渋めなため、アウロラのブラックですら濃淡がつきます。アウロラブラックはともするとベタっとした線になってしまうので、これはこれでなかなか面白いです。
 キャップを締めた感触が「ジュゥッ」という感じで気持ちよいです。ずっと買うのをためらっていましたが、やはり買ってよかった。
 その後、仲谷先生のペンクリで調整してもらいました(2015.6)。めちゃくちゃ具合よくなりました。

パイロット ヘリテイジ912 (SFニブ)

 調整して具合がよくなったカスタム74の紛失ショックから購入。。これまた難波高島屋(2015.7)
 74を試筆している時点からSFのほうが好みだったので、ちょうどいいのが見つかったので912のSFで。
 濃淡が出やすくその上フローもよく書きやすい。軸のバランスも私には74よりこちらのほうがしっくりきます。743も書きましたが、こちらは逆にちょっと大きめで、常用には742ぐらいがいい気もします。

パイロット デシモ(Fニブ)

 キャップレスが欲しいわけでもなかったのに、試筆してみて衝動買い(ナガサワ)。ナガサワで適度に調整されているだけあり、最初からスムーズでインクの出に全くストレスはありません。書き味が非常に気持ちよいです。

エルバン ローラーボール

 万年筆ではありませんが、カードリッジを入れる、例の製品。
 これがなかなか楽しい。多少のカスレはあります。国産の普通の油性ボールペンからヌラヌラ感を除いたような感じ、書き心地は固めなんですが、それでもいいと思わせる楽しいペンです。値段も安いし、おすすめしたいのですが、物によってはインクが突然、キャップ内で漏れるという重大な欠陥があります。5000円ぐらいでもう少し安定した商品があればヒットすると思うのですが。デザインはとてもよいと思います。


 

インク

組合せ

 先に現在の常用品の組合せから。持ち歩くのは10本までと制限かけて(それでも多すぎですが)、以下のラインナップです。
 ★はお気に入りの組合せ。ちなみにキャップレス、カスタム74、セーラープロフィットは......紛失....orz
 ☆はとりあえずこれで。悪くないと思う組合せ。

★パイロット グランセ(F) / エルバン 1670 Red(カーマイン) / 妖怪カラー
☆パイロット ヘリテイジ912(SF) / ファーバーカステル Moss Green
★プラチナ 3776(F) / Ir Sunrise Harmony Green / 濃厚・和風・常用、渋めのフローの個体
★プラチナ 3776(F) / エーデルシュタイン Tanzanite
★パイロット グランセ(FM) / Herbin Vert Empire / 草色。落ち着く
☆パイロット ヘリテイジ92(FM) / 色雫 冬柿
★プラチナ 3776(M) / ダイアミン Blue Velvet / 不思議な気分
★カランダッシュ マディソン2(F) / ダイアミン BlueBlack
☆パイロット エラボー(SM) / ファーバーカステル Cobalt Blue / 濃淡つきすぎるぐらいだが楽しい
☆プラチナ 3776(B) / De Atramentis Cement Grey / Wetで楽しいw

試したことのある組合せ

Caran d'Ache MadisonII
 同社カードリッジの黒(ギラギラした黒)、ファーバーカステルStoneGrey、シェーファーBB(書き心地いまいち)、アウロラBlack(なめらかで書きやすい)、ダイアミンDenim、エーデルシュタインTanzanite(やや薄くなるのが難点)。
 ダイアミンBBをこれにいれると少し色が薄くなり緑感が増すのがちょうどよい感じ。

プラチナ3776(B)
 同社PigmentBlue、ペリカンRoyalBlue、パイロット月夜(オーバーフロー気味だが濃淡も出る)、セーラー海藍色(オーバーフロー気味で濃淡が出ず濃すぎる)、モンブランPermanentBlue(煮詰まればいいがやや薄目)、ヴィスコンティBlue(悪くない)、エルバンStormyGrey(エルバンのこれが詰まらない数少ない組合せだが太めか)、エーデルシュタインTopaz(明るすぎ)、ダイアミン1864BB(濃すぎ)、ダイアミンRegencyBlue(綺麗だがドギツイ)、R&K オリーブ色(しゃばしゃばすぎる)、エルバンPerleNoire、R&K Salix(面白い色になるが書き心地が悪い)、セーラーBB(ヤンセンのBlueGreyに似ているがわずかに濃い)、De Atramentis Cement Grey(楽しい)、De Atramentis Blue Grey(楽しい)、FaberCastell Cobalt Blue(濃淡が出ていい感じ。色味は良いが、やや書き出し掠れが出やすくなる)、Aurora Black(黒だけど楽しい)、その他。案外このペン難しいです。

プラチナ3776(F)
 ペリカンRoyalBlue(シャープでキレがある)、ダイアミンDenim(悪くないが少し飽きる。発色が良すぎる)、アウロラBlack、セーラー海藍色(かなり良い)、ダイアミンBB(濃く出過ぎた。フロー渋めならいいかも)、R&K Salix(書き心地が悪化する)、ヤンセンBlueGrey(良いが紙を選ぶ)、etc

カランダッシュのカードリッジ☆
 テカテカしてはっきりした感じ。真っ黒なのに明るさを感じさせる黒です。
 これは旧製品のボトル入りと同じなのか、はたまた新製品のものと同じなのか、あるいは全て同じなのか、はたまたすべて違うのかは謎。
 しかし新型コスミックブラックをガラスペンで試筆したらいまいちだった。。わからん。。。。。
Aurora☆
 定評のある黒。乾燥後はほんのりグリーンを感じさせる落ち着いた優しい黒で、いい意味で予想を裏切られました。書き味もなめらかでよいです。
 カランダッシュのカードリッジの黒とは全くキャラが違います。万年筆的なイメージに近いのはアウロラです。しかし、黒は中字以上だと重いし、細字だとあえてアウロラ?って気分にもなるので難しい。
パイロット
 素朴な自己主張のない黒。普通に使う分には不満もなければ愛着もなく、あまり記憶がないです。
プラチナ カーボンブラック
 とりあえず滲み「易い」です。顔料なので滲みにくいと思っていたんですが、紙を選びます。
エルバン Perle Noir☆
 アウロラほどマットな黒・濃密なイメージではない、やや薄めの黒。同社ローラーボール(オーバーフロー気味)では銅色光りがあります。

ブルーブラック系

セーラー ブルーブラック☆
 地味で落ち着いた色。書いた瞬間の青さと黒さの加減が綺麗です。
 これもAurora Blackと同じく、どこかしらグリーンの気配を感じます。乾くと地味な淡い色になるのがマイナスか。
シェーファー ブルーブラック
 グレイにブルーを足した感じ。フローは渋め? 紫感はありません。ただのグレーじゃつまらない、と思うときに使えるかも。色は淡いほうです。
ダイアミン デニム(Denim)☆
 非常に濃いブルーにブラックを足した感じ。書いた瞬間は黒く見えます。なのでフロードバドバ系のペンだと黒味が強くなるかも。
パイロット ブルーブラック☆
 暗め、透明度中間ぐらいの青。ほんのり紫感もあり。優しい色合いです。
ペリカン(エーデルシュタイン) タンザナイト(Tanzanite)☆
 セーラーのBBほど墨汁的ではなく、ダイアミンのDenimほど青が強くない、またシェーファーBBより濃厚な色合いで、さらにほんのり赤みも感じさせる色気のある色。紙が合わないとしょぼい色になります。赤光りあり、よくも悪くも複雑な色。紙・ペンによっては青さがでます。ヴァーディーグリスのような濃密な重い色ではありません。細字向き。
R&K ヴァーディーグリス(Verdigris)★
 青緑系。書いた瞬間は月夜を暗くした感じ、そこから青系に変化します。妖艶でかつ透明感がある不思議な色。変色したあとの色はタンザナイト(エーデルシュタイン)に近い鉛色ですが、ずっと濃く生々しい色です。タンザナイトと違い赤光はありません。書いた瞬間の色は、紙や照明でもかなり変わり、ヘタするとダイミアンのumberかと思うぐらい緑にみえるときもあります。細字、フロー渋めが合うかな? 滲みやすく紙を選ぶのが決定的難点。
ダイアミン 1864ブルーブラック
 相当暗い色ですが、真っ黒とは違います。微妙な紫感が気になりだしてやめました。この微妙な紫感は次のリージェンシーブルーと同系統の雰囲気です。
ダイアミン ブルーブラック☆
 1864とは異なるノーマル品。1864BBとは全く異なり、緑感が少しあるBBで、1864BBにあるトゲのある紫感は感じません。デニムより青さが少ないです。Verdigrisより少し明るめ。発色が良く、滲みに強いインクです。
De Atramentis Blue Grey☆
 ちょうど、セーラーのBBからほんのりした緑感を抜き去り、さらに淡くした感じ、綺麗な色です。かなり滲みやすく紙を選ぶのが難点。

エルバン ブルーオーシャン(Bleu Ocean)
 Gold版。Stormy Greyやカーマインの新versionと同じタイプの金粉で、混ぜないとすぐに沈殿します。
 フローは非常によく、ニブサイズが変わったような印象になります。書き味もびっくりするぐらいなめらかに変わります。
 色はエルバンらしい淡いトーン。キラキラ成分はStormy Greyよりはずっと抑え目です。
ダイアミン リージェンシーブルー(Regency Blue)
 エーデルシュタインのタンザナイトの青を強くしてさらに濃くした感じの色。非常に発色が良いのですが、それが仇になって目がチカチカするのと、主張が強すぎる気がします。紫感も気になります。1864ブルーブラックにも同様の紫感があります。review
パイロット 露草☆
 色彩雫の冬柿と対をなすような透明感のある控えめな青。
ペリカン ターコイズ
 明るすぎてどう使えばよいか。使用していません。太字が合うのかな?
ペリカン(エーデルシュタイン) トパーズ(Topaz)☆
 明るいですがターコイズより濃い目で使いやすい。鮮やかで濃淡がはっきりしたインクですので、楽しい気分になります。review
モンブラン パーマネントブルー(Permanent Blue)☆
 濃淡が強めに出る綺麗な顔料青。ありそうでない色。中細字以上が良いと思います。書いた瞬間と乾いてからの色の変化が極めて少なく、また紙の影響をあまり受けないのが美点。
ウォーターマン フロリダブルー
 明るめの標準的な青。書いたときは鮮やかで綺麗ですが、乾くとちょっと薄い...。
ダイアミン ブルーベルベット(Blue Velvet)★
 眩しいような彩度の高い青、ほんのり緑感があります。明るいけど軽いわけではない、不思議な感じのする色です。紙によってはわずかに赤光しますが、次の挙げるヴィスコンティーブルーの比ではありません。
ヴィスコンティ ブルー☆
 ドロドロ系。濃淡はほぼ出ません。どえらく赤光りします。他に変わるものがない異端児。
プラチナ ピグメントブルー☆
 上品で綺麗な青。最近使ってません。
ペリカン ロイヤルブルー☆
 定番色。普通に綺麗です。フローはそこまで良くないと思います。
ペリカン(エーデルシュタイン) サファイア(Sapphire)☆
 書いた直後の鮮やかな紫から乾くと明るい青に。ロイヤルブルーよりかなりはっきりした色味です。綺麗だけど、色合いにちょっと弱さがある感じ。中字ぐらいがいいかなぁ。太字はいまいちだと思います。
パイロット 月夜
 書く紙とペンでかなりの差があるインク。細字だと軽い、上澄みだけが出たような感じになります。コットンペーパーに書いたときは細いニブでも軽い色にならなかったのですが、インクの吸収量の違いでしょうか?
 手についたら落ちにくいという以外は、フローもよく綺麗な色ですが、良さを生かすペンは限られている印象です。細いものから太いものまでいろんなペンで試しましたが、私は合いませんでした。乾いたあとのものをみると綺麗だとは思うのですが...。
ダイアミン トワイライト(Twilight)☆
 青緑系。ヴァーディーグリスを優しくした色合い。ヴァーディーグリスは無機的・金属的な美しさですが、こちらはほっこりしています。

 MD Cottonにswabしたもの。

セーラー 海松藍(みるあい)★
 食べたら旨そうな色。藻とかコケみたいなグリーンブラックです。好きなインク。筆記サンプルでは良さがわかりにくいかも。「和」を感じさせる色です。おすすめですが濃淡は出にくく(ただし紙による差はある)、透明感はあまりありません。このあたりで好みが少しわかれるかもしれません。
Ir Sunrise / Harmony Green★
 みるあいに似ていますが、swab(綿棒にインクを浸して紙になぞる)では、Haromny GreenはGrey+Green、みるあいはGreen+Blueです。フローのよいFニブで使っていたときは同じインクだと勘違いしていたぐらい似ています。瓶が可愛らしく、インクを入れやすい構造。
ダイアミン アンバー(Umber)★
 発色のいい綺麗な緑色で、草を思い出します。フローもいいと思います。元気な色ですが、同時に落ち着く緑です。
ファーバーカステル モスグリーン(Moss Green)★
 非常に綺麗な緑で、乾くとダイアミンのUmberのような落ち着いた色になります。独特のshadingがあります。フローは線が少し細くなるようです。高いインクですが、おすすめ。
エルバン Vert Empire★
 Vert Oliveなどと同じく、やや水っぽいですが、視認性は悪くないので中字ぐらいでも使えます。淡い感じの綺麗な色で、ペンによってはエメラルド感が気になりますが、FMぐらいの太さでインクの色がしっかり出るペンに合うと思います。乾いた後の感じが好きです。
De Atramentis Cement Grey(CHARLES DICKENS)★
 グレイ+緑。shadingも綺麗で渋い。Ir SunriseのHarmony Greenを淡くしたような色。紙は選びますが、それでも使い続けたくなる色。フローは良いです。

赤・茶系

ウォーターマン ハバナ☆
 明るく軽やかなブラウン。いい色だと思います。ただ、ちょっとポップなトーンがあるので、これでひたすら書くと明るすぎる気も。案外、使い道が難しいですが、ワンポイントにいいです。
パイロット 赤
 カードリッジでしばらく使用。ピンク寄りの薄い赤。
ダイアミン マタドール★
 レッドブラック系。落ち着いた赤。気品はあるが華やかさはなく、ある種の暗さを感じさせる色なので、細字には向かないと思います。最初、カクノのFに入れていましたが、キツいイメージになるのでMに移しました。結局、カクノMよりわずかに太くて色が薄めに出るペリカンのth.Inkに。印象変わって、気品の高さが綺麗に出ました。おすすめ。
ダイアミン レッドドラゴン☆
 赤というより赤寄りの茶色か。レッドブラックというには茶色が強く、茶色というには赤色が強い。
 細いガラスペンで書いたら美しい色だったので、コクーンのF字にいれてみました。かなり良いのですが、決定的インクとまではいかず。海外では人気が高いようです。
神戸インク物語 元町ルージュ☆
 明るい赤にオレンジを感じさせる綺麗な色。セーラー系のインクです。フローも文句なし。セーラーのインクは「和」を感じさせるのが絶妙に上手いと思います。ただし、フローの渋めのペンで使うとオレンジよりピンク味が乗る印象で、こうなると凡庸な色に感じます。フロードバドバのペンが必要か。
R&K フェルナンブコ
 薄く無個性な赤です。使い道なし。
エルバン カーマイン(Rouge Hematite)★

 唯一無二の変態インク。
 カーマインは和名か。Hematiteは「赤鉄鉱」という意味らしいです。
 基本的な色は元町ルージュをより暗い赤に転ばせた印象。さまざまな組成のものがあるようで、ここの記事が参考になります。
 先の記事にある、Fourth Versionは、Stormy Greyの'sheening component'と似て、インク瓶を傾けたときの金粉の落下が早いようです。現物を店頭で試したときはStormy Greyよりはゆるやかに感じました。手持ちのものは、おそらくオリジナルバージョンです。以下、その前提で。ただし、現在(2015.8.)、オリジナルバージョンの入手は難しいと思います。
 金色系の輝きは元町ルージュと同等ぐらいですが、書いた瞬間の色がこちらのほうが落ち着いており、金とのコントラストもわずかにカーマインのほうがはっきりしている印象はあります。カーマインは金だけでなく緑の光沢もあり、紙と照明と見る角度によっては妖怪の血のような色になります(写真ではわかりずらいですが、上のサンプルも角度によっては半分以上「緑金色」で妖怪状態w)。純粋な赤が欲しい方には絶対におすすめできません。私は変態カラーが好きなので常用です。洒落た瓶、口が狭いのは欠点。
 このインクを含め、様々なインクの光沢(sheen)についてのサンプルはここ
 また、紙によって光沢がおそろしく変わる例としてここ
 オリジナルバージョンの入手が困難になってしまったので、今後はFourth Versionも試そうと思います。でも、上の引用した記事にも書かれているとおり、Fourth Versionはおそらくオリジナルとは別物のインクでしょう。オリジナルの妖怪カラーがなくなるのは惜しい。
エルバン アンティークブーケ
 蛍光ペン並みに薄い。。これはこれで綺麗な色ではありますが、水っぽさと色の薄さがあいまって、必要以上にペンに力が入ってしまいます。ペンを選ぶ印象、細字は視認性の点で厳しいかと思います。
パイロット 紅葉
 ケバケバしい色ですが、紅葉というイメージでみると、なるほどという面もあり、使えなくはないかな。
パイロット 冬柿☆
 書いた瞬間はオレンジ、そこから赤色に変化する面白いインク。フローは良すぎなぐらい。ほかにない色で、やや軽いですが、赤としても使えます。
パイロット 夕焼け
 面白い色ですが、ちょっと薄い。

その他

エルバン ストーミーグレイ(Stormy Grey)☆
 ようやく入手(2015.3.1.)。ブングボックスさんのほうで購入しました。金粉的なもの(flecks of gold)が入っている変態インク。金粉がインクの底にすぐに沈殿します。フローは意外なぐらい良く、滲みも気になりませんが、金粉がどんどん出て行くのでインク入れたてと終わりのころで金粉度が変わります。金粉が元気いいときは、グレーというよりゴールド、金粉がなくなってくるとしっとり落ち着いたブラックになります。面白いインクですが、詰まりやすいのが欠点。なお、Fニブでも案外視認性は良いです。
ファーバーカステル ストーングレイ
 うーん、どう使えばよいのか。。カードリッジで試しに購入しましたが、全部使い切らないうちに使うのやめました。。グレイって難しい。
 と思っていたのですが、エルバンのローラーボールにいれてみるとなかなか良い感じでした。わからんもんです。色の濃さはだいたい鉛筆ぐらいです。
エルバン Vert Olive
 同社ローラーボール用にカードリッジ購入。これが薄くて見づらい!
 しかし、フローにより相当な変化があるという記事を読み、カードリッジインクをコンバーターにうつしてみました。ハーフカードリッジでしたがパイロットのcon50に入りきらず。意外に量が多い。
 で、書いてみたんですが。
 やっぱり薄いー...。ガラスペンならいけるかも。ただ、十分濃い状態だと裏抜けする可能性も大きいです。色は綺麗なのですが。
 Vert Oliveを含む比較記事としてはこれが非常に参考になります。
R&K Alt Goldgrun☆
 これなどを参考に購入。エルバンのVert Oliveを濃くしてさらに緑を加えたような色。濃淡の出方は激しいです。おもしろいインクです。これとヴァーディーグリスでR&Kのファンになりました。水っぽいシャバシャバしたインクです。

ボールペン

カランダッシュ アンモナイト



 アンモナイトは有名なエクリドールシリーズの限定品です。
 普通のエクリドールシリーズより少し重いため圧力がかかりやすく、またロジウムメッキがないためか、表面がすべらずに持てます。重量があるので、Fのゴリアットで綺麗にかけます。国産の低粘度ボールペンに比べて速記性は劣りますが、ゆっくり丁寧に書いて満足できる書き味です。
 カランダッシュのボールペンでは特殊素材のバリアスシリーズ(134mm, φ10mm, 34g)は、さらに書きやすかったです。エクリドール(128mm, φ 8.7mm, 22〜29g)よりわずかに大きいだけですが。
 また、アンモナイトに限らずカランダッシュのノック式全般の注意点だと思いますが、ボールペンの芯を出したままで芯先から落としてしまうと、ノック内部の特殊構造がすぐに壊れます。アンモナイトですでに3回ほど修理しました(送料程度の負担のみ)。注意してください。
 エクリドールはエクラシリーズも非常に綺麗なペンです。進物用に買ったことがあります。
 あとはエンドレスに出てくる849の限定品。しかし大半の849は軸が軽く(14〜16g)、ゴリアット向きではないです。ゴリアットは基本的に軸の重量を乗せて書く芯だと思っています。別のペンというぐらい書き味が変わります。849のなかではリコシェが重量がありますが、クロムメッキのものは表面がすべりやすい傾向があります(リコシェはちらっと書いた分には大丈夫そうでしたが)。気になる方は実際に試筆してみてください。
 なお、849にファーバーカステルの芯をいれると書きやすいというレポートがあります。書きやすさではRomeoのeasyFlowも評判がよいようですが、色と太さの選択肢がありません。しかし、速記用にカランダッシュを使うなら、軽量な849と、ゴリアットでない他の芯という組合せになると思います。
 ゴリアットにブルーブラックがあれば全カランダッシュユーザーが買うと思うんですが笑

 

カランダッシュ アルケミクス

 値上がり情報を聞いてその前にと。アルケミクス(139mm, φ12mm ,34g)のウェンゲ。
 少し軽めの軸のエクリドールと比べると確かに書きやすいですが、アンモナイトぐらいの重量のものと比べるとそこまでの差も意外となく。
 悪くはないです。おすすめできるかというと微妙。やっぱカランダッシュはちょっと割高。


その他

パーカー5th


 アーバンプレミアム。スペック上は29gで、カランダッシュのアンモナイトと同じですが、バランスが少し悪いのか重めに感じます。それでも5thシリーズでは軽いほうです。
 しかしペンが大きいこともあり、速記に強く書きやすいです。書き味は使用中にどんどん変化し、使いはじめと終わりごろではかなり違うので、試筆で判断が難しいペンかと思います。
 リフィル高すぎな上に減りも早い趣味的な製品です。アマゾンでは大満足の意見が少なく、不満が多いのはわかります。
 もう少し軽い軸のモデルがあればよいのですが、書き味が凡庸になりそうです。それがわかっているので軽いものを出さないのではないかと勘ぐってしまいます笑 ハマると非常にスーっと書けて、悪くないなと思うときもあるんですが、とりあえず青は発色に品がない気がします。
 変わった色の芯が発売されたので、どれか気に入ったものをいれて手打ちにする予定。

ラミー tipo AL, swift L330

 水性ボールペンです。よく言われているように、リフィル高すぎ、線太すぎ、裏うつりする、swiftは重すぎ、tipoはチャチすぎるなど、面白みはあるものの実用性が低くて使わなくなりました。ただ、赤リフィルの発色はいいので、用途を限定すれば使い場所はなくはないです。

シャーペン

 変わったものでは、ファーバーカステルのエモーションとウォーターマンのハーモニーぐらいです。やはりいずれも趣味性と実用性を両立しているところまではいきません。


普及価格帯

シグノ RT1 / uni

 新しいタイプです。0.38のブルーブラックが面白い色で綺麗。ただ、このRT1、ペン先の調子が悪くなりやすい気がします。衝撃とかに弱いかも。

スリッチ / ぺんてる

 0.4のブルーブラック。一時期、こればかり使っていました。見た目より硬派な発色です。

フリクション 0.4(ニードルポイント) / パイロット

 この0.4はニードルポイントのほうです。色はブルーブラック。渋い色が出ますが、フローも渋め。あと、この色は替え芯がないです。

ゲルマーカー / パイロット

 クレヨン風の楽しいマーカー。思わずセットで買ってしまいました笑 超ぬらぬらで書けます。

ジェットストリーム / uni

 低粘度油性の代表選手。0.5はいくつか持っています。でも好みの書き味ではありません。

ビクーニャ / ぺんてる

 低粘度。随分前のものはインク漏れが多く、最近買ったもの  は少し改善されたのか、個体差か。しかし、やはりインクフローに安定感がないような。顔料+染料とのこと。ジェットストリームもそうですが、書きやすいことと、書き心地が良いことは違い、これも書きやすいけど書き心地は良いとは思えません。

アクロボール / パイロット

 これも低粘度インクの油性ですが、0.5の黒についていうと、ジェットストリーム、ビクーニャよりこれが好きです。何が違うんだろ? 腰がある書き味です。ペン先が他と違う気がします。



Link

 Comparison Of 58 Different Inks
 More Ink Comparisons これと上のリンクでかなりのインクがカバーできると思います
 30 Green Inks Reviwed
 同じインクなのにペンで変わる
 
 Caran d'AcheのIdyllic BlueとWatermanのSerenity Blue(フロリダブルー)は同じ?


ノート・ルーズリーフ・便箋(Writing Paper)

総評

 いろいろな紙がありますが、とりあえずざっくりインプレから。すべて万年筆での話です。
 以下は(L)はルーズリーフ、(N)はノート、(RN)はリングノートです。
 「筆記感」は抵抗感がないほうがいいというわけではありません。

商品名 線の太さ 筆記感 特徴
コクヨ ハイグレード CYO-BO(L) 普通 軽い抵抗感 方眼が濃い。入手性が悪い。線がわずかに太めに出る。厚みがあるのは良し悪し。少しだけクリームがかっていて目に優しい。筆記抵抗は軽いが心地よい。発色が薄めなのがマイナス。トータル性能高。
コクヨ ハイグレード MIO 普通 柔らかい 近所の小さい文具店でなぜか取り扱いがあったのでレポート用紙を購入。なめらかで柔らかい独特の書き味。柔らかすぎて万年筆向きではない気はするものの、ペンを選べばなかなか楽しい。
マルマン ジウリス(L) 普通 さらさら柔らかめ 万能型だが筆記感は普通。厚みがあるのは良し悪し。罫線がドット印刷のため、罫線でのインクスキップが気にならない。筆記感が特にいいわけではないので価格が高めに感じる。
マルマン 書きやすいルーズリーフ(MPS800) 普通 さらさら柔らかめ 筆記感に特徴はないがリーズナブル。罫線は薄いが罫線でのインクスキップがある。書き味が少し重いのがマイナスポイントだがコスパは良い。
マルマン レポードパッド(MPS680) MPS680ってのは68g/mの意味のようです。コクヨハイグレードのMIOほどではありませんが、柔らかいタッチの紙です。薄いわりに抜けにも強いと思います。
マルマン 白クロッキー紙(MPS C01) 普通 柔らかく書きやすい・適度な抵抗 リングノート代わりに使える。薄く、見た目的にもいかにも滲みそうだが滲みも少ない。ちぎりやすくて軽くて安い。ただし細いペンにはあまり向かない気がします。
マルマン クリームクロッキー紙(MPS C02) 細め ザラザラした感じ MPS C01とはキャラが全く違い、筆記感がしっかりあり、リングから千切るときもC01よりは力がいります。柔らかい質感なので好みがわかれるかも。私的には紙の黄色さが好みから外れる。
ライフ ノーブル(L) 細め さらさら 紙が黄色。ノートは製本がいまいち。いろいろ意見あるがツバメフールスよりここのほうが私は好きです。
ライフ PLAIN COLOR マルマンのMPS680より少しだけ固い?印象。インクによっては激しく抜ける(Verdigrisで顕著)。滲みはそのわりには多くはない??
ツバメ リングノート(RN; ツバメフールス) 細め 薄く固めだがさらさら インク乗りがペンを選ぶことがある。罫線でのインクスキップがないのは利点。無地はわずかに赤み感のある綺麗な白。クリームノートと書き味は酷似しているものの、リングの白無地のほうがわずかに柔らかい?
MD便箋 しっかりした抵抗感 インク滲みは少ないがその分、線が細めなので、ペンとインクを選ぶかと思います。使うペンとインクによっても評価が大きく分かれると思います。
MDコットン(N) 普通 さらさら+抵抗感 MD便箋より書きやすく適度な抵抗感がありますが、筆記線の太さやインクの吸収感がMDノーマルとは違います。
ライフ Writing Paper(バンクペーパー) 太め 軽いザラザラと滑り感 コクヨのCYO-BO paperを進化させたような印象。筆記感が気持ちよい。線が太めに出るのが難点。これがなければ...
リスシオ・ワン(N) 普通 柔らかさ+軽い抵抗感 筆記線が綺麗に出るのが特徴。発色も良い。筆記感は独特の柔らかさ。他にない特色をもつ製品です。
満寿屋 優雅箋 普通 キメ細かい筆記感 バンクペーパーより筆記感は少ないが、キメの細かさがある。C02をキメ細かくしてさらに紙の硬さを少しだけ増した感じ? 「無罫」は普通に無地の高級レポート用紙として使えるがトータルコスパが悪い。
万年筆便箋エレガンス(ランカスターボンド) インクによる ざらざら抵抗感 コットン100%。ざらざらとした抵抗感があり、他の紙と全く違います。細いペンでは線が安定せず書きにくい(紙の凸凹の影響を受けるので)。太いペンでおおらかに書くのがいいのかも。
万年筆便箋エレガンス(コンケラーウーブ) ざらざら抵抗感 コットン配合。線の細さはMD便箋ぐらい、書き味はMDコットンより固めだが書きやすい。また、筆記線が太らないのは利点。
Crane & Co.PH3111 ? ざらざら抵抗感 伊東屋で購入。紙はクレインクレストウーブ(ウーブは表面処理の方法のようです)。ランカスターボンドほどザラザラゴツゴツしておらず、中細ぐらいでも案外書けます。ツルツルスベスベ系とは真逆の方向なので、好みにあえば。
クレーヌフォンテーヌ さらさら 何年も前に買ったものが残っていたので試しに使ってみました。90g/m^2と書いてあるので同社の「べラム紙」でしょう。さらさらしてスムーズで書きやすく、インクの吸収が良いのに抜けもなし。ただし紫の罫線が気にならない人向け。
ロディア ドットパッド さらさら 紫罫線がないこれを新規購入。紙の感触もよく、書いた感じもよく飽きの来ない感じ。無地があればベストだけどこれはこれでいいか。
ダビィンチ・リフィル(トモエリバー) さらさら 薄いけどインクが綺麗にのり、書き味もさらさらしつつ軽い抵抗感もあり、とても気持ちよい紙。この薄さにして裏抜けも非常に少ない。

補足(ツバメノート)
 現在、わかっている範囲では、まずフールス紙といっても、ツバメオリジナルフールス紙と、OKフールス紙があり、ツバメの製品では両方が使われています。
 

コスト

 次に価格の比較。定価比較です。
商品名 A5無地 B5無地 その他のサイズ
コクヨ ハイグレード CYO-BO(L) なし 350円/50枚
マルマン ジウリス(L) 500円/50枚 600円/50枚
マルマン 書きやすいルーズリーフ(L) 240円/100枚 250円/100枚
マルマン 白クロッキー紙(MPS C01)
マルマン クリームクロッキー紙(MPS C02)
ライフ ノーブル(L) 800円/100枚
ライフ シンフォニー(RN) 850円/100枚 1150円/100枚
ライフ レノバー(N) 450円/40枚 500円/40枚
ツバメ クリームノート(青/黄/赤表紙のもの) 300円/40枚(多分) 390円/40枚(多分)
ツバメ リングノート(RN) (売)600円ほど/50枚
MD便箋 420円/40枚(**)
MDコットン 900円/88枚 なし
ライフ Writing Paper(バンクペーパー) 800円/100枚(*) 1500円/100枚(A4*)
リスシオ・ワン(N) 500円/32枚
満寿屋 優雅箋 400円/40枚(*)
万年筆便箋エレガンス(ランカスターボンド) 600円/20枚(*)(**)
Crane & Co.PH3111 1600円/50枚
オリジナルクラウンミル(***) 1800円/50枚

(*) 規定サイズよりやや小さめ
(**) 罫線あり
(***) 使ったことはないです



個人的おすすめ

 好みも刻々と変わりますし、なによりペンの影響やインクの問題がすさまじく大きいので、好みを除いても判断が難しいですが...。
 さらさら+抵抗感の中庸路線では、CYO-BO paperか、トモエリバー。その他、ロディア(ベラム紙)。CYO-BO paperは大手の文具店でもなかなか置いていないですが、総合的にいい製品だと思います。ロディアはドットパッドを気に入って使っています。これも柔らかすぎない心地よい書き味。
 同様の系統で満寿屋も悪くないですが値段が高い。その他、コットンでないほうのノーマルMDも近いかも? ただ、私はMDシリーズはあまり好きではありません。
 スラスラ系では、ライフ。ただしここの方眼は罫線によるインクのスキップが目立つので無地一択。ノーブルは高いので製本が軽い安めのほうか、逆にあえてリングでいくか。
 発色の良さと筆記線の美しさではリスシオワン。しかしちょっとお高い。後継のグラフィーロは購入したもののいまだに試筆すらしておらず(苦笑)。
 そこそこの抵抗感を求めるならMDコットンか、バンクペーパー。しっかりした書き味ならクレインクレストなどのステーショナリーペーパーでしょうか。ただし私はMDコットンやクレインクレストは好みではありませんでした。バンクペーパーは良いですが、上に述べたように筆記線が太くなるのが欠点。
 安くて白くて書きやすいところでは、マルマンクロッキー(C01使用)。C02使用のほうは紙の黄色さがややキツめで使うインクの色の相性が気になります。マルマンではMPS680(レポート用紙)も安いのにいい感じです。
 ジウリスはいわゆる優等生タイプで、特に悪いところはないですが、価格に見合うほどの紙質とは思えません。ジウリスにしろ、書きやすいルーズリーフシリーズ(ニーシモネ)にしろ、書き味が少し重い気がします。マルマンなら紙の薄いレポードパッドは片面使用で一冊使ったことがあり、これはリピートする予定。
 

紙のサイズについて

セミA5 A5 セミB5 B5
146x200 148x210 179x252 182x257

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